工場の作業中の事故で1700万円の補償を獲得した事例

【相談前】
相談者は、鋼鉄の加工工場に勤務していたが、加工機械のベルトに手を置いてため、右手が機械に挟まれたため、指を2本切断されてしまった。結局、仕事が続けられなくなり、会社を辞めることになったとのご相談。

【相談後】
労災事故であるとして、会社に対し、補償交渉を開始したところ、会社の代理人弁護士からは、相談者の過失が大きいとしてお見舞金程度の金額なら払うとの強気な対応であった。
相談者が事故前に月80時間以上の残業をしていたこと、機械の安全装置が不十分であったことなどを粘り強く交渉しつつ、訴訟を提起する覚悟で強い交渉したところ、会社提示の示談金が500万円⇒1000万円とアップし、最終的に1700万円で和解することができた。

【弁護士のコメント】
労災事故の場合、会社の安全配慮義務違反があるときは、労災保険の給付金以外に、会社に損害賠償請求をすることができます。
本件では、相談者が20代であることから、逸失利益の金額が大きいこともあり、会社が拒否するときは、訴訟解決も選択肢にありました。

労災事故の場合は、会社は会社側の落ち度を否定して、労災保険のみで足りるとの主張が多くみられます。
多くの裁判例を分析すれば、事故が現実に発生した以上、何かしらの会社の安全配慮義務違反はあるはずです。
会社との交渉は、本人だけでは極めて困難です。会社は落ち度を認めたくないからです。
不幸にして労災事故に遭われたときは、ぜひ、弁護士に相談してみてください。

弊所は、労災事故は数多くの解決を図った実績があり、会社への請求交渉は得意としております。